樹木医活動

柏原藩陣屋跡カイヅカイブキ移植作業

丹波市柏原町の「柏原藩陣屋跡」にはカイヅカイブキという樹齢が推定100年あり、高さ5~6m、幹が50~60cmの大木があります。

木が成長するにつれ根もより広範囲に張り巡らされていきます。このまま成長していけば周りの建物へ影響が出てしまう状況の中、同じ敷地内でより広いスペースが確保できる場所への移植が決まりました。およそ100年かけて育ってきた大樹は伐採してしまうと二度と戻ることのない遺産を壊してしまうことになります。

樹木を健康な状態で移すため、移植計画の立案から現場での作業と監修を務めました重機と手作業を切り替えながら慎重に進めました。この移植では手作業で周りの土を掘り起こしていく根回し作業(林試移植法)を行い、根っこを含めた大木を傷つけることなく掘り起こしました。